絆の忘年会💕
大根物語 おたんこナースKの雑記
はじめまして。
おたんこナースKといいます。
利用者さまやご家族、スタッフの皆さんに温かく支えられ、もうすぐ絆2カ月目を迎えることができそうです。
さて、無我夢中の毎日ですが、気がつけばすっかり冬。今日は日増しに美味しくなって参りましたお大根にまつわる物語を。
私の町内には早くに奥さんを亡くし、独り住いをされている畑名人の長老Cさんがいる。
秋になると落ち葉を拾いに行き、腐葉土にしたのをたっぷり含んだ土は太いミミズがたくさん住まい、ふくふく、フカフカ。野菜はどれもみな味が濃く、滋味深い。
或る日、Cさんが畑に出かけると、大根が一列ゴッソリ行方不明に!!町内は大根泥棒だと騒めきたった。Cさんもすっかり気落ちし、畑に出ない日が続いた。いつでも綺麗に手入れされていた自慢の鍬や鋏は土まみれになったまま土間に転がっている。皆、胸が痛んだが、かける言葉が見つからない。
そんな悶々な日が過ぎた或る日、利用者さん(Tさん)を訪問させていただいた。年が明けたら90歳になるTさんは確固たる信念を持ち、パワフルなオーラ溢れる方だ。
ふとした流れでその話になり、悔しいし哀しいとこぼした。
すると、「持ってくだけ美味しい立派な大根を作ったんやなかか。きっと美味しく食べたんじゃろ。良かことやないか」とTさん(Tさんは九州男児)
私はしばし、ほーっとなった。
町内では誰が泥棒したんだとか、カメラや有刺鉄線をしろとか、とにかくそんな方向ばかりが話題だったから。
その話もすると、Tさんは「”美味しかったですか?”と張り紙するんがええんやなか」
私は再び、ほーっとなった。
早速、仕事帰りにCさん宅を訪ね、その話を切り出した。Cさんもほーっとなって聴いていた。
数日して、畑のフェンスに張り紙があった。
「美味しかったのなら嬉しいです」
これでも個人的にはホンワカしていたのだが、おたんこナースKの驚きは続く。
しばらく経った或る日、買い物に出かけたCさんがその張り紙の下にビニル袋が結わえてあったのを見つけた。
中には、宇治上神社の健康お守りと商品券、そして便りが一枚。「本当にすみませんでした。お元気で」とあったと見せに来てくれた。
2人してほーっとなったのは言うまでもない。Cさんは涙を流していた。「まだまだ捨てたもんやないなあ。あのまま恨んだり、暗い気持ちのままでいるところやった」とTさんへの感謝を伝えてほしいと
そして数日経った昨日。
久しぶりに畑に出ているCさんがいた。
鍬は素敵にピカピカだ。
私はそこはかとなく、胸が熱く嬉しくなった。
という何ともドラマのような話を、Tさんにも今日報告した。Cさんもわたしも町内の皆も幸せな気持ちになりましたと。
Tさんは「自分はこうしてここで寝てるだけなんじゃけど、誰かの力になれるんやなあ。まだまだ捨てたもんやないなあ」とハリのあるいい声でピカーッと笑った。
またまたほーっとなったのは言うまでもなく。
病はあれど心は自由で健やかなTさんの生き方に、そんなTさんやTさんを支えるご家族に出会えたご縁に、人は人により落ちこみもするけれど、救うのもやはり人なんだなあ、とか。
いろんな感動がドドドドンと押し寄せたおたんこナースKでした。
うーむむむ、一期一会。
皆さま、いつもありがとうございます。
おたんこナースKといいます。
利用者さまやご家族、スタッフの皆さんに温かく支えられ、もうすぐ絆2カ月目を迎えることができそうです。
さて、無我夢中の毎日ですが、気がつけばすっかり冬。今日は日増しに美味しくなって参りましたお大根にまつわる物語を。
私の町内には早くに奥さんを亡くし、独り住いをされている畑名人の長老Cさんがいる。
秋になると落ち葉を拾いに行き、腐葉土にしたのをたっぷり含んだ土は太いミミズがたくさん住まい、ふくふく、フカフカ。野菜はどれもみな味が濃く、滋味深い。
或る日、Cさんが畑に出かけると、大根が一列ゴッソリ行方不明に!!町内は大根泥棒だと騒めきたった。Cさんもすっかり気落ちし、畑に出ない日が続いた。いつでも綺麗に手入れされていた自慢の鍬や鋏は土まみれになったまま土間に転がっている。皆、胸が痛んだが、かける言葉が見つからない。
そんな悶々な日が過ぎた或る日、利用者さん(Tさん)を訪問させていただいた。年が明けたら90歳になるTさんは確固たる信念を持ち、パワフルなオーラ溢れる方だ。
ふとした流れでその話になり、悔しいし哀しいとこぼした。
すると、「持ってくだけ美味しい立派な大根を作ったんやなかか。きっと美味しく食べたんじゃろ。良かことやないか」とTさん(Tさんは九州男児)
私はしばし、ほーっとなった。
町内では誰が泥棒したんだとか、カメラや有刺鉄線をしろとか、とにかくそんな方向ばかりが話題だったから。
その話もすると、Tさんは「”美味しかったですか?”と張り紙するんがええんやなか」
私は再び、ほーっとなった。
早速、仕事帰りにCさん宅を訪ね、その話を切り出した。Cさんもほーっとなって聴いていた。
数日して、畑のフェンスに張り紙があった。
「美味しかったのなら嬉しいです」
これでも個人的にはホンワカしていたのだが、おたんこナースKの驚きは続く。
しばらく経った或る日、買い物に出かけたCさんがその張り紙の下にビニル袋が結わえてあったのを見つけた。
中には、宇治上神社の健康お守りと商品券、そして便りが一枚。「本当にすみませんでした。お元気で」とあったと見せに来てくれた。
2人してほーっとなったのは言うまでもない。Cさんは涙を流していた。「まだまだ捨てたもんやないなあ。あのまま恨んだり、暗い気持ちのままでいるところやった」とTさんへの感謝を伝えてほしいと
そして数日経った昨日。
久しぶりに畑に出ているCさんがいた。
鍬は素敵にピカピカだ。
私はそこはかとなく、胸が熱く嬉しくなった。
という何ともドラマのような話を、Tさんにも今日報告した。Cさんもわたしも町内の皆も幸せな気持ちになりましたと。
Tさんは「自分はこうしてここで寝てるだけなんじゃけど、誰かの力になれるんやなあ。まだまだ捨てたもんやないなあ」とハリのあるいい声でピカーッと笑った。
またまたほーっとなったのは言うまでもなく。
病はあれど心は自由で健やかなTさんの生き方に、そんなTさんやTさんを支えるご家族に出会えたご縁に、人は人により落ちこみもするけれど、救うのもやはり人なんだなあ、とか。
いろんな感動がドドドドンと押し寄せたおたんこナースKでした。
うーむむむ、一期一会。
皆さま、いつもありがとうございます。